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2026年7月24日

BONDを続ける理由 3

BONDを続ける理由 3
2026年7月24日

精神疾患を抱えるスタッフが増えてきた

クロスグループでは、20年以上にわたり、20代前半の女性スタッフを中心に運営してきました。

しかし約10年前から、少しずつ精神疾患を抱えるスタッフが増え始め、現在では全体の1〜2割ほどが、心療内科へ通院している、または過去に通院歴があります。

仕事は好きなのに、

・出勤前になると身体が震える

・強い倦怠感で動けない

・当日欠勤や早退を繰り返してしまう

そんなスタッフも少なくありません。

店長と相談しながら勤務を調整し、仕事を通じて少しでも元気を取り戻してもらえるよう、サポートを続けています。

忘れられないスタッフ「かなちゃん」

中でも忘れられないのが、重度の精神疾患を抱えていた「かなちゃん」です。

医師からは、

「30歳までは治らない」

と言われていました。

家に閉じこもると悪化してしまうため、

・ランチへ誘う

・和歌山のリゾートで働いてもらう

など、できる限り寄り添いました。

それでも病状は改善せず、

・オーバードーズ

・リストカット

・救急搬送

を何度も繰り返していました。

専門家へ相談し、さまざまな方法を試しましたが、思うような結果は出ませんでした。

国際ビフレンダーズとの出会い

そんな時、BONDで支援している「国際ビフレンダーズ」の副理事長・東さんへ相談しました。

東さんは、公認心理師として、本来は有料でカウンセリングをされています。

それにもかかわらず、かなちゃんの相談を無料で、しかも定期的に引き受けてくださいました。

それでも病状はなかなか改善せず、出勤もほとんどできない状態が続きました。

「最後に会いたくて来ました」

ある日、BOND開催後の帰り際。

交流会が終わり、参加者を見送っていると、かなちゃんが突然現れました。

「病気が悪化してしまって、来週地元へ帰ることになりました」

「オーナーにどうしても最後にお礼を言いたくて、ここでずっと待っていました」

薬の副作用で顔は大きく腫れ、目の焦点も合わず、別人のような姿でした。

その姿を見て、

「結局、自分は何もできなかった」

そんな無力さを痛感しました。

一本の電話が命をつないでいた

その後、かなちゃんは地元へ帰りました。

精神的に苦しくなる夜になると、時々電話がかかってきました。

「もう死にたい」

そう言われることもあり、眠くても電話を切ることはできませんでした。

それでも仕事との両立は簡単ではなく、出られない日もありました。

やがて電話は来なくなりました。

「東さんのおかげで、生きています」

約一年後。

久しぶりに、かなちゃんから電話がありました。

「オーナー!病気だいぶ良くなりました!」

そして続けて、

「東さんが、あれから毎月ずっと電話して相談に乗ってくれてたんです」

「東さんが話を聞いてくれたから、死なずにすみました」

と言われました。

仕事でもなく、

報酬もなく、

見返りもない。

それでも「苦しんでいる人を助けたい」という想いだけで、電話を続けてくださっていました。

その話を聞いた時、心から胸が震えました。

尊敬している人たち

BONDには、国際ビフレンダーズ理事長の北條さん、副理事長の東さんが参加されています。

交流会の途中でも、

「これから電話相談があります」

そう言って席を立たれることがあります。

夜は、不安を抱える人が最も多い時間帯です。

その人たちのために、夜遅くまで電話相談を続けています。

私は今まで、あまり人を尊敬することがありませんでした。

でも北條さんと東さんだけは、本当に心から尊敬しています。

この活動を守りたい

命の電話は、

「つながらない」

と批判されることもあります。

自殺した人には、

「迷惑をかけるな」

という言葉が向けられることもあります。

でも、自ら命を絶つということは、そんな簡単なことではありません。

何年も苦しみ、

何度も耐え、

それでも限界を迎えてしまう。

そんな人たちに寄り添い続けている人がいます。

私は、その活動を絶対になくしてはいけないと思っています。

「となり人検定」という取り組み

現在、北條さんは、

「となり人検定」

という講座を開催されています。

死にたい人の心理や、寄り添い方を学ぶことができる取り組みです。

日本には約1,200万人の精神疾患を抱える方がいると言われています。

もし1,200万人が寄り添える人になれば、救える命は確実に増えると私は信じています。

BONDを続ける理由

私は、

・国際ビフレンダーズという組織を守りたい

・北條さん、東さんの活動を守りたい

・身近で苦しんでいる人に寄り添える社会をつくりたい

その想いでBONDを続けています。

この言葉を忘れません

「この世から剥離しかけた人を、最後にこの世につなぎ止めるのは言葉だと信じている」

これは、国際ビフレンダーズ事務所に掲げられていた言葉です。

私は、この言葉を今でも忘れることができません。

温かい言葉が、一つの命を救うことがあります。

ぜひ一度BONDへお越しいただき、北條さん、東さんのお話を聞き、「となり人検定」にも触れてみてください。

ボンド 代表

クロスグループ 中村 智

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